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佐柳島は多度津沖に位置し、塩飽諸島に属する周囲6キロ程の島です。多度津港からは定期船が1日4往復しています。高登山を中心とした南北に細長い島で、北端に長崎、南に本浦の集落があります。島名の由来は、足利義満が厳島参詣の際、強風にあい、この島に避難したところ風が凪いだので、早凪(はやなぎ)島とよんだのが転訛したものという説があります。島の海岸は玄武岩の黒い石コロがゴロゴロと広がる石原になっていて砂浜は、ほんの一部にしかありませんが、磯の小動物にとっては恵まれた環境で生態系がよく保存されています。佐柳島の長崎地区には、香川県の有形民俗文化財に指定された、両墓制のお墓があります。両墓制とは、参るための「参り墓」と、埋葬するための「埋め墓」の2つの墓を別に作る風習です。また幕末に太平洋を横断した咸臨丸には佐柳島出身の水夫が乗り込みました。アメリカの日本人共同墓地には「讃岐國塩飽佐柳嶋」の「冨蔵」と刻まれた墓石があるそうです。
佐柳島は昔から猫を飼っている人が多かったのですが、島を離れるときに猫を残していった結果、今や島全体で200匹を超える野良猫が住んでいます。天敵がなく、魚介類などえさに事欠かない島の環境は、猫にとっては天国のようです。
今回は「佐柳島ふるさとの会」の鉄五郎さんに、佐柳島出身者の強い絆についてお話をうかがいました。




